熊本市内にある水前寺成趣園、通称・水前寺公園。
地元に住んでいると、観光名所でも「いつでも行ける」と思ってしまいます。ところが、いつでも行けると思っている場所ほど、案外行かないものです。
そんな水前寺公園へ、久しぶりに行ってきました。
園内に入ると、目の前に広がる美しい庭園。池の水がきらきらと輝き、緑が気持ちよさそうです。
さっそく、のんびり散策開始!

庭園を眺めていると、目に入るのが、こんもりとした小さな富士山。

おお、富士山!
……といっても、もちろん本物ではありません。
水前寺公園の庭園には、東海道五十三次の景勝を表現した趣向が取り入れられていて、この築山も見どころのひとつです。
それにしても、庭園の中に富士山があるというのが面白い。
遠くまで旅行しなくても、ここで富士山を眺められるのです。しかも、登山の準備は必要なし。
富士山は眺める専門。これなら私にもできそうです(笑)。
富士山を楽しんだあとは、池のほうへ。
水前寺公園の池の水は、阿蘇の伏流水に由来するといわれています。そんな水の中を、鯉たちが気持ちよさそうに泳いでいます。

鯉って、どうしてこんなに目を引くのでしょう。
すいすい泳いでいる姿を見ていると、つい立ち止まってしまいます。大きな鯉もいれば、ほかの鯉に混じって泳いでいる鯉もいて、見ているだけでも飽きません。
こちらは庭園を散策中なのに、いつの間にか鯉の観察に夢中。
旅先では、予定していたものより、なぜか目の前の生き物が気になってしまうことがあります。
今回も、しばらく池の前から動けませんでした。


さらに園内を歩きます。
すると、今度は歴史を感じる銅像がありました。

こちらは、細川幽斎公と忠利公の銅像です。
水前寺公園を造った細川家ゆかりの人物たち。庭園の美しい景色を楽しんでいると、こうした銅像に出会うことで、ここが歴史とつながる場所なのだと改めて感じます。
もし銅像のお二人が、今の水前寺公園を歩いたら、どんな感想を持つのでしょう。
「ずいぶん写真を撮るようになったな」
なんて思われたりして。
昔と今では、庭園の楽しみ方もずいぶん違うかもしれませんね。
そして、次に立ち寄ったのは出水神社です。


庭園を歩いている途中に神社にもお参りできる。景色を楽しむだけでなく、手を合わせる時間も持てるのがいいですね。
富士山を眺め、鯉を見て、銅像に出会い、神社にもお参りする。
なかなか忙しい散策です。
いや、忙しいのは自分であちこち見て回っているからなのですが(笑)。
そんな園内で、もうひとつ気になったものがありました。

公衆電話です。
こちらは、九州第1号とされる公衆電話を復元したもの。
今ではスマートフォンがあるので、公衆電話を使う機会は少なくなりました。だからこそ、こうした電話を見ると、ちょっと懐かしい気持ちになります。
昔は電話をかけるために使っていたものが、今では「これ、写真に撮っておこう」と思う存在になっているのですから、面白いものです。
今回も、電話をかけるわけではないのに、しっかり写真に収めました。
さて、散策の最後のお楽しみは、お茶の時間です。
向かったのは、古今伝授の間。

こちらの建物は、京都御所から移築されたものとして知られています。
歴史ある建物で、庭園を眺めながら抹茶と和菓子をいただく。なんともぜいたくなひとときです。
歩いているときは、富士山を見たり、鯉を追いかけるように眺めたり、銅像や神社に立ち寄ったり。
そして最後は、お茶とお菓子。
歩いたあとのお楽しみは、やっぱり甘いものとお茶ですね。
お殿様たちも、こんな景色を眺めていたのでしょうか。
そう思いながらお茶をいただくと、いつもの休憩とは少し違った気分になります。

久しぶりに訪れた水前寺公園。
きれいな庭園を眺めるだけのつもりが、富士山に感心し、鯉を観察し、銅像を見て、出水神社にお参り。懐かしい公衆電話にも出会い、最後は抹茶と和菓子まで楽しみました。
こうして振り返ると、地元のお出かけもなかなか充実しています。
近くにあるからといって、楽しみまで近くにあるとは限りません。出かけてみて初めて気づくこともあります。
水前寺公園、久しぶりに来てよかった!
今度は地元のどこを歩いてみようかな。
立ち寄りメモ
ひとこと: 庭園散策から歴史探訪、お茶の時間まで楽しめる場所です。
場所: 水前寺成趣園(水前寺公園)
住所: 熊本県熊本市中央区水前寺公園8-1
見どころ: 富士山を模した築山、池の鯉、細川幽斎・忠利公の銅像、出水神社、復元された公衆電話
ひと休み: 古今伝授の間で抹茶と和菓子

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