歩いて県境を越える!真っ赤な筑後川昇開橋へ

旅行・観光

福岡と佐賀の県境を流れる筑後川までやってきた。

青空の下に、真っ赤な鉄骨の大きな橋が見える。

筑後川昇開橋(ちくごがわしょうかいきょう)。

名前からして、なんだかすごそうだ。

昔は列車が走る鉄道橋だったそうだけれど、今は歩いて渡ることができるという。

しかも、橋を渡れば福岡県から佐賀県へ。

歩いて県境を越えられる。

そう聞くと、ちょっとやってみたくなる。

車で県境を越えることはあっても、気づいたときには隣の県に入っていることが多い。県境を越えた瞬間を、わざわざ意識することもあまりない。

それが今回は、自分の足で越えられるのだ。

これは面白そう。

橋の近くに説明板があったので、読んでみることにした。

すると、船が通るときには橋の中央部分が上に持ち上がる仕組みなのだそうだ。

橋が上がる。

橋の一部が、上に。

頭の中で想像してみる。

大きな鉄橋が動くなんて、なかなか面白い仕組みだ。

しかも、この橋が作られたのは昭和10年。そんな昔に、船が通れるように橋を上下させることを考えた人たちがいたのだ。

昔の人の発想って、すごい。

説明板を読んでいるだけで、橋を見る目が少し変わった。

ただ赤くて大きな橋というだけではなく、当時の人たちの知恵が詰まっている。

こういうものに出会うと、やっぱり説明を読んでみるものだなと思う。

さて、いよいよ橋を歩いて渡ってみよう。

真っ赤な鉄骨を眺めながら、てくてく歩く。

目の前には広々とした筑後川。川の上を風が吹き抜けていく。

気持ちがいい。

車で通り過ぎると、景色はあっという間に後ろへ流れてしまう。でも、歩いていると、橋の大きさや川の広さをゆっくり味わえる。

ときどき立ち止まって眺めてみる。

赤い鉄骨と青空の組み合わせもいい。

写真を撮りながら歩いていると、橋を渡るというだけなのに、なかなか楽しい時間になってきた。

そして、しばらく進むと、足元に「県境」の文字を発見した。

おお、ここか!

ここを境に、福岡県と佐賀県。

県境を越えるために、特別な手続きがあるわけではない。歩いているうちに、いつの間にか県が変わる。

でも、足元に県境が書いてあると、つい立ち止まりたくなる。

今、自分は県境にいる。

右足は福岡、左足は佐賀……なんて、ちょっと試してみたくなる。

実際にどこまで足を伸ばせばいいのかはさておき、県境をまたぐというだけで、なぜか楽しい。

県境を越えたからといって、景色が急に変わるわけでもない。

それでも、さっきまで福岡県にいたのに、今は佐賀県。

考えてみれば不思議だ。

ひとり旅なら、こんなところで立ち止まっていても自由。誰かに「早く行こう」と急かされることもない。

しばらく県境を楽しんでから、また歩き始めた。

橋を渡った先をぶらぶらしていると、「幸福の鐘」を見つけた。

幸福の鐘。

名前がいい。

鳴らすと幸せになれるらしい。

そう聞くと、ちょっと気になる。

せっかく見つけたのだから、鳴らしてみようか。

でも、どうしよう。

鳴らしたら、もっと幸せになれるのだろうか。

それとも、今のままでも十分なのだろうか。

鐘を前にして、しばらく考える。

こういうとき、ひとりだと相談する相手がいない。

「鳴らしてみたら?」と言ってくれる人もいなければ、「別に鳴らさなくてもいいんじゃない?」と言ってくれる人もいない。

自分で決めるしかない。

そして、私は鐘を眺めた。

旅先では、気になるものを全部体験するわけではない。見て満足することもあるし、写真に撮るだけで十分なこともある。

今回の幸福の鐘は、眺めるだけでいいかな。

幸せになれる鐘を見つけた。それだけでも、ちょっといいことがあった気がする。

そう思いながら、その場をあとにした。

真っ赤な鉄橋を歩き、県境をまたぎ、幸福の鐘を眺める。

どれも、ものすごく特別なことではない。

でも、こういう小さな出来事が、旅の思い出になっていく。

筑後川昇開橋は、かつて列車が走っていた鉄道橋。時代とともに役目は変わったけれど、今もその姿を残し、人が歩いて渡れる場所になっている。

橋を眺めていると、昔ここを走っていた列車の姿も気になってくる。

どんな人たちが乗っていたのだろう。

仕事へ向かう人もいれば、家族に会いに行く人や、旅を楽しみに出かける人もいたのかもしれない。

今は列車の代わりに、橋の上を人が歩いている。

そんなふうに考えると、長い時間を経て残されている橋が、なんだかいいなと思う。

歩いて県境を越える。橋の仕組みに感心する。幸福の鐘を見つけて、鳴らそうかどうか考える。

今回の寄り道は、そんな時間だった。

さて、次はどこへ行こう。

車に戻ってからも、しばらくは赤い橋の姿が頭に残っていた。

県境を越えるだけなら、車でも簡単にできる。

でも、自分の足でゆっくり渡ったからこそ、見つけられたものもあった。

次のドライブでも、こんな寄り道を楽しみたい。

立ち寄りメモ

訪問前に: 徒歩通行の時間や橋の可動状況を事前に確認しておくと安心です。

場所: 筑後川昇開橋(福岡県大川市・佐賀県佐賀市の県境)

見どころ: 赤い鉄橋、歩いて渡れる県境、幸福の鐘

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