はじめに:山鹿の氏神様『大宮神社』とは?
熊本県山鹿市の中心に鎮座する「大宮神社(おおみやじんじゃ)」は、古くからこの地の氏神様、産土大神として人々に崇敬されてきました。約2000年もの歴史を持つ由緒ある神社で、山鹿の歴史と文化を今に伝える貴重な存在です。
御由緒と歴史:景行天皇ゆかりの古社
大宮神社の創建は、第12代景行天皇が九州を巡幸された際に、現在の社地である杉山に行宮を設けたことに遡ります。近隣の賊を討伐・平定された後、行宮の跡地に天皇をお祀りしたのが始まりとされています。この故事にちなんで「大宮神社」と名付けられました。
現在の本殿・拝殿は、宝暦5年(1755年)に細川重賢公によって再建されたもので、長い歴史を感じさせる風格を備えています。
見どころ:風格ある社殿と神楽殿
境内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが堂々とした楼門です。本殿や拝殿も歴史を感じさせる佇まいで、参拝者を静かに迎え入れます。また、かつて拝殿として使われていた建物は、現在は神楽殿として利用されています。向拝に架けられた大きな注連縄は、氏子の方々によって毎年新しく奉納されています。
境内の様子
鳥居
狛犬さん
楼門
手水舎
神楽殿
拝殿
八坂神社
毎年6月15日に山鹿のぎおん祭『犬子ひょうたん』があります
猿田彦群
参拝の記念に『山鹿灯籠』
御朱印情報
大宮神社では、山鹿を代表する伝統工芸「山鹿灯籠」にちなんだ御朱印をいただくことができます。「山鹿燈籠起源の御社」という印と、精巧な山鹿灯籠をモチーフにした印が特徴的です。山鹿灯籠祭りの期間中には、特別な限定御朱印が授与されることもあるようです。
アクセス方法
- 車: 九州自動車道 菊水ICより約15分、九州新幹線 新玉名駅より約20分。国道16号線から国道325号線へ進み、「山鹿市大宮町」を右折してすぐ。無料駐車場あり(鳥居前と境内横に計40台)。
- バス: 九州産交バス「山鹿温泉」行きに乗車、「山鹿バスセンター」で乗り換え、「交通センター」行きに乗車、「中村」「シルバー人材センター入口」「山鹿郵便局前」のいずれかで降車後、徒歩約5分(経由によって降車バス停が異なりますのでご注意ください)。
おわりに:山鹿探索のお供に
山鹿の歴史と文化を肌で感じられる大宮神社。山鹿温泉や灯籠館など、周辺の観光スポットと合わせて訪れるのもおすすめです。ぜひ足を運んで、神社の厳かな雰囲気と歴史の重みを感じてみてください。